トワのブログ

「警笛が鳴る頃に」更新中

警笛が鳴る頃に(第7話「お友達」)

正直、会ってみたいと思っていた。
ここじゃない外の世界の住民に。
私と同じ、「ケモノ」の存在に。
管理人「おっきたきた」
トワ「すみません、お友達と話してたら遅くなってしまいまして…」
管理人「もうお友達が出来たのかい?そりゃあ良かった」
にこっと笑う管理人さん。
そうして渡されたのは、ビニルの枠に覆われた少し小さな定期のようなものだった。
トワ「これが電パスですか…?」
管理人「そう。この世界では君達が無料で利用できるサービスが沢山あるんだ。それが電パス一つで全部無料で利用できるんだよ」
トワ「すごい…」
管理人「ただし、年に1回の更新があってね。電パスを作ってくれた製造人、つまり俺に1度見せて更新しなきゃいけないんだ。」
トワ「その更新って、作られた日付の日ですか?」
管理人「そうなるね」
トワ「ふむふむ…」
管理人「まぁとりあえず、これでどこへでも行けるからね。なんかあったらまたおいで。」
トワ「はい!ありがとうございました!!」

トワ「………さて…これからどうしようかなぁ…行く宛もないし…」
しばらく考えた結果、私が編み出した答えは…
「日本中を旅して、自分が生まれた本当の列車に会いに行こう」
今は走っていないトワイライトエクスプレス
だが今の時点で走っているトワイライトエクスプレスが1つある。そのトワイライトエクスプレス「瑞風」に会いに行こうと決めた。
もしかしたら何かわかるかもしれない。そう思ったから。