警笛が鳴る頃に(第4話「命の恩人と1つの列車」)
トワ「次はどこ行こっか…」
海夜美「んん〜…」
四国地方の徳島県。そのホテルで私達は少し悩んでいた。
このまま海夜美が用がある東京まで行くか。それともまだほかの場所を回るか。
トワ「ん〜…あっそうだ!!」
海夜美「ん?」
トワ「トワ急見たことないよね!」
海夜美「うん、見たことないけど…」
トワ「だったら京都に行こう!!映画村とかいっぱい回ろ!」
海夜美「…うん!!それいいね!!」
次の日。私たちは昼頃に徳島を出て、瀬戸大橋を渡る電車に乗り京都へと向かう。
着いた時は丁度夜の時間帯だった。
ホテルを取り部屋についた時。
どぉんとなにかが打ち上げられるような音がした。
トワ「…なんの音?」
海夜美「あっ!!あれ見て!」
見るとなにか花のような形をした粒子が打ち上げられていました。
私達は外に出てその粒子ををじっと見つめていた。
人「んん君達は…ケモノ?」
トワ「あっはい!!こんばんは!」
海夜美「あれは…なんですか…?」
人「あれは花火だよ。不思議だよねぇ…花火を見ていると、嫌なことを消し去ってくれる気がしてさ。」
トワ「…」
私は花火に暫く見とれていた。
途中海夜美に声をかけられ、慌てて海夜美の後をついて行った。
次の日。
私達は京都鉄道博物館に着いた。私の生まれた故郷…。
トワ「うわぁ〜懐かしい〜!!」
海夜美「おおっすごぉい!!」
2人で感嘆の声を上げていた。入場料も、もちろん無料。
トワ「ん〜と…あっあれ!あの機関車の中に閉じ込められていたの!」
私が指を指したのは「C 58」と印づけられた蒸気機関車だった。
海夜美「へぇ〜!!!誰が助けてくれたの?」
トワ「アランって人!命の恩人だよ!!」
海夜美「しかしC 58とは…デゴイチに閉じ込められておけばよかったのにwwww」
トワ「ちょっそれ酷くない!?」
等と話していると
???「あれっ?トワじゃないか」
トワ「ふぇ?」
一人の人間が話しかけてきた。
???「久しぶりだな、何年ぶりだ?」
トワ「……あぁ!!アランさん!!」
海夜美「ファッ!?この人がアランさん!?」
アラン「いかにも。君は?」
トワ「私のお友達です!!」
海夜美「初めまして、海夜美っていいます」
アラン「海夜美か、よろしくな。…それにしてもどうしたんだこんなところに来て」
トワ「えっと…海夜美にC58紹介したくて…w」
アラン「そうかwwこれに閉じ込められてたんだもんなwww」
海夜美「本当に閉じ込められてたんだ…。」
トワ「それに、あれの更新もしなきゃいけないし」
海夜美「そういえばそうね」
アラン「あぁ…なるほどな…」
そんな会話をしながら私達3人は近くのフードコートエリアで食事を取りながら話をする。
アラン「なんなら、トワと初めて会った時の話でもするか?」
トワ「え"っ…それだけはやめてください…私が死んでしまいます…✨😇✨」
海夜美「なにそれめっちゃ聞きたいです!!」
あぁもう海夜美の馬鹿…
そうして話題は私の過去に移っていく。
自分の過去なんて久々に話すなぁ…なんて思いながら私は海夜美に向けて話し始めた。